1年も2年も続く犠牲を正当化できるのか
もちろんコロナでも、若者が倒れたり死んだりすることはある。若者も医療を使うことはある。だから若者の被害もゼロではない。マスコミその他は、そうした例をあれこれ挙げて、ほらごらん、医療崩壊はみんなの問題です、老人のためだけじゃないんですよ、自分たちのためにも自粛しましょう、と喧伝してきた。
でもコロナで発症、重症、死亡する人の比率は、若者は圧倒的に少ない。さらにそれ以外の病気でもなんでも、事故などを除けば医療を享受するのは圧倒的に高齢者だ。何をどう強弁しようとも、コロナ対策は老人を守るために、中年たち、子供たち、そしてだれより若者たちを犠牲にしてきた。
1カ月くらいなら、それも仕方ないといえるだろう。でも1年、2年となったら? 本当にそれは正当化できるのだろうか? (後編に続く)