もちろん、和菓子もすべてがNGではありません。おすすめは寒天を使ったみつ豆。寒天の原料は海藻の天草なので、食物繊維が豊富でカロリーはほぼありません。黒蜜をかける程度なら糖質はおさえられ、満足感も得られるでしょう。

とはいえ、和菓子といえばやはりあんこですよね。私もあんこが大好きで、最近は“発酵あんこ”を食べるようにしています。

赤豆
写真=iStock.com/taa22
※写真はイメージです

この“発酵あんこ”とは小豆に米麹こうじを加え、発酵させて作ったもの。砂糖は一切入っていないのに甘味があるので、糖質を控えることができます。しかも、食物繊維も豊富ですし、発酵食品なので腸内に善玉菌が増えて免疫力も高められます。

さらに小豆には抗酸化物質のポリフェノールが多く含まれるため美肌効果も期待できます。興味のある方は、下表を参考に作ってみてください。

もちろん、どんなに体にいいおやつでも夕飯が入らなくなってしまっては本末転倒です。食べる量と時間には気をつけてください。

さらにもう一つ、忘れてほしくないのはおやつが子供にとって楽しい時間だということ。大人が甘いものを食べるとホッとするように、子供の心にもゆとりを生み出す大切なひと時なのです。体によいものを選べる知識は大切ですが、時には栄養面は割り切り、子供が大好きな甘いおやつを食べるのもいいでしょう。

食べても大丈夫な和食スイーツ「発酵あんこ」の作り方

【1】小豆1袋(200g)を軽く洗い、炊飯釜に入れ、水2カップ(400ml)を入れて、炊飯モードで炊く。

【2】炊き上がったら、小豆がモッタリするまで水を加えて混ぜながら調整する。小豆の温度が60℃以下になるまで冷ます。米麹200g(麹のにおいが気になるなら1/2程度でOK)を加えて混ぜる。

【3】保温モードにした炊飯器の中に8時間入れておくと完成。このとき炊飯器のふたは開けた状態で、炊飯釜にはぬれ布巾をかけておくのがポイント(布巾が乾燥しないように注意しましょう)。

POINT
寝る前にセットすれば、朝食に出来たての発酵あんこが食べられます。特にバタートーストにのせると絶品です。冷蔵庫で3、4日は保存できます。私は炊飯器ではなく、ヨーグルトメーカーで作っています。温度管理がしやすく失敗しにくいのでおすすめです
(構成=上島寿子)
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