うつ病と診断されやすい双極Ⅱ型障害
双極性障害のうちとくに双極Ⅱ型障害は、うつ病と診断されやすい病気です。前医でうつ病と診断されて症状が改善せず、当クリニックに転院してきた患者さんのうち、6割以上の人が双極Ⅱ型障害でした。
以下のような報告もあります。
・うつ病患者の60%が、じつは双極Ⅱ型障害である。(Benazzi.2004)
・双極Ⅱ型障害の37%はうつ病と誤診されている。(Ghaemi.2000)
・双極性障害の77%が最初にうつ病などと診断されている。(ノーチラス会アンケート)
・正しい診断までに4年以上かかった人が51%いた。(同)
・双極Ⅱ型障害の37%はうつ病と誤診されている。(Ghaemi.2000)
・双極性障害の77%が最初にうつ病などと診断されている。(ノーチラス会アンケート)
・正しい診断までに4年以上かかった人が51%いた。(同)
繰り返しますが、抗うつ薬が効くのは大うつ病(うつ病)だけです。何年も抗うつ薬を飲んでいて改善されていない人は、かなりの確率でうつ病ではないと断言できます。
あなた自身や周囲の人で、うつ状態に苦しんでいる人はいませんか。うつ病と診断されて、何年も薬を飲みながら苦しみ続けていませんか。もしそうなら、「抑うつ状態を示す6種類の病気」のことを思い出してください。そして信頼できる医師のもと、症状と対処法をあらためて見つめ直してください。