人生を面白く生きるには、自分が主人公になって生きることだ。しかし、困難に直面したら逃げてもいい。投資家の藤野英人さんが「14歳の自分に伝えたい『人生の極意』」を紹介する——。
※本稿は、藤野英人『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)の一部を再編集したものです。
君の選択が「人生」を彩っていく
14歳の君は今、体も心も苦しい状態にあって、「スランプ」の真っただ中にいますね。なんとなく体調がよくなくて、部活を途中で帰ってしまったり、勉強に集中できずに成績を落としてしまったり。親も君の様子を見て、とても心配している。
結果的に体調は15歳になったぐらいから少しずつ上向いていくのだけれど、それを知らない君は今、大きな不安に襲われている。
そんな君が少しでも前向きな気持ちを取り戻してくれたら。そんな思いで話をしていきます。
君はやがて大人になって、社会へと飛び出していく。
想像もできないような、たくさんの出会いが君を待っています。楽しい場面ばかりではなくて、今の君みたいに、迷ったり歯を食いしばったりする場面にもたくさん遭遇します。
でも、どんな場面でも忘れないでほしいのが、人生の主人公はたった一人、“君”しかいないということです。
親や、先生、上司、会社、世間……、いろんな人が君に言葉をかけ、その言葉が君の背中を押してくれたり、逆に君の足をすくませることもあると思う。
でもいつだって、君の人生の行き先を決められるのは君しかいないのだと、覚えていてほしいのです。