天才性に基づいて人生を再設計する

■ステップ3 生き方の再構築

ある程度、自分の天才性に肉薄することができたら、最後の局面では、天才性に基づいて人生を再設計する作業を行います。

具体的にはどのような仕事(職業)に就き、どういったライフスタイルをとるのか? を考えることになります。

この作業のポイントも、細かく解像度を上げて考えるということにあります。

仕事についていえば看護師やエンジニアになる、金融業を選ぶ、小売店で働くといった業種・業態レベルではありません。具体的な会社名を考えるだけでも物足りません。どんな業種や業態、会社でも通用する内容、つまり、自分のどういう特性を使って、どのようなスタンスでどんな組織でどんな機能を提供し、価値貢献をするのかまで考えます。

仕事だけでなくライフスタイルも同様で、誰とどこに住み、どういう環境が自分にとって快適かを考えるのです。

そして、大事なことはライフスタイルが先で、仕事(職業)が後ということです。これまでは仕事ありきで、生活や健康は二の次だという人も多かったことでしょう。しかし新しい時代では、まずライフスタイルを決めてから働き方を考えることが重要です。

1~3のステップを何度も繰り返す

3つのステップについて述べてきましたが、大事なことは、この1~3のステップは順番に行うのでなく、行ったり来たりしながら何回も行う必要があるということです。

山口揚平『ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方』(SBクリエイティブ)
山口揚平『ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方』(SBクリエイティブ)

おそらく期間的には3カ月から半年、できれば2年ぐらい継続して行なうとよいでしょう。そして、自分でやりながらも友人や他者やメンターからもフィードバックを受けることです。あるいはワークショップを開いて楽しみながらやってみてください。

拙著『ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方』では、豊富な事例を出しながらさらに詳しく説明していきます。

自分の中に眠っている天才性を発見するジーニアスファインダーの方法論は、若い世代のみに適したものではありません。30歳、40歳、50歳前後の人生の「節目」にあるすべての人が対象です。

これまでのあり方に疑問を感じ、新しいアクションを起こしたいと願うすべての人に、ぜひ一度試していただきたいと願っています。

*ジーニアスファインダーは、ブルー・マーリン・パートナーズの登録商標です。

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