自分だけの天才性(個性)を細かく、具体的に言語化する

■ステップ2 天才性の抽出

次のステップは、いよいよ「天才性の抽出」です。

これは丁寧に、できるだけ細かいレベルに落とし込む必要があります。たとえば、コミュニケーションが得意、努力家である、などのざっくりしたレベルではいけません。誰にでも通用するものなので、天才性を表すには十分ではありません。

天才性を言葉にする時には、(本質に迫るという意味で)抽象的であり、(他者とは違うという意味で)より微細であり、(実際の仕事や生活に応用できるという意味で)できるだけイメージがしやすい形にすることが必要です。

そのためには、自分の天才性について解像度を上げて考えてみます。それが行えてはじめてジーニアスファインダーがパワフルに機能します。

双眼鏡で遠くを見る
写真=iStock.com/Sezeryadigar
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「メンター」の存在が重要

この作業は、「自分は何々が得意だ」といった主観的な認知に加えて、他者からの客観的なフィードバックがあったほうがよいと思います。本来であれば、自分の天才性を正確に表すための語彙を持つプロのジーニアスファインダーのメンターをつけて伴走してもらいながら行うのが有効です。

拙著『ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方』の中では、少しでも多くの人に天才性に気づいてもらえるように、簡易的な分類ができる資料を用意しています。それらでも、自分の天才性が眠っている方向性はつかむことができるでしょう。

大事なことは、傾向や特徴を知ることではなく、本質を突き詰めることです。