いまの仕事は、「一生これをやっていきたい」と思えるものだろうか。ECサイト「食べチョク」代表の秋元里奈さんは「私の場合、本当にやりたいことが偶然見つかるまで、がむしゃらに働き、それが功を奏した。やりたいことを仕事にしている人に劣等感を感じる必要はない」という――。
※本稿は秋元里奈『365日 #Tシャツ起業家 「食べチョク」で食を豊かにする農家の娘』(KADOKAWA)を再編集したものです。
南場智子の言葉に惹かれてDeNAに入社した
わたしが新卒でDeNAへの入社を決めたのには、理由がありました。それは創業者である南場智子さんにとても惹かれたからです。会社説明会に来ていた南場さんは、「ただ見ているだけではダメ。自分で経験しないと、本当の意味でスキルを身につけることはできない」と仰っていました。
その言葉を耳にしたとき、まったくその通りだと衝撃を受けたのを覚えています。若いうちに厳しい環境に身を置くことで、さまざまなスキルが身につき、5年後に大きな差となって表れる――。南場さんとの出会いに感化されたわたしは、DeNAで体験するであろう日々に期待が膨らむばかりでした。
DeNAは社員に対して「成功確率50%の仕事を委ねる」と言われています。それは入社前から聞いていたことでしたが、実際に働きだしてみてもその通りだと感じました。