息子を、「母も惚れるいい男」に育てるにはどうしたらいいのか。脳科学・AI研究者の黒川伊保子さんは、息子を「エスコート上手な男」に育てるには、13歳までの母親との会話が重要と説く——。
※本稿は黒川伊保子『息子のトリセツ』(扶桑社新書)の一部を再編集したものです。
息子の「エスコート力」は母が育てるべし
男と生まれたからには、エスコートができなくては。
見守り、抱き上げ、ごはんを作り、喜びそうなことをさまざまに考えついては実行し、優しいことばを与え、軍服がかっこよくて、颯爽とバイクに乗って現れて、銃弾の盾になって守ってくれる、『愛の不時着』のリ・ジョンヒョクのように。
2020年に一大ブームを巻き起こした、このドラマ。実は、主人公のリ・ジョンヒョクが「うちの息子にそっくり」なので、言わずにはいられないのだ。
顔じゃない。そのエスコート力が、である。
主演男優のヒョンビンの演技がまたうまくて、完璧なエスコートを1ミリもキザに感じさせず、純朴な風情でやってのける。
純朴にして、パーフェクトなエスコート。「母も惚れるいい男」は、こうじゃなくっちゃね。
世界では、エスコート術は、母親が仕込むことになっている。
日本では、あまり教えない。
というわけで、エスコート力の育て方である。