心も体も元気に仕事を続けるにはどうすればいいか。明治大学の堀田秀吾教授は「ストレス解消について、科学的エビデンスのある方法はたくさん存在する。そのうち朝昼晩に実践してほしい3つの方法がある」という——。
※本稿は堀田秀吾『図解ストレス解消大全』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
体の健康には「心の元気」が欠かせない
みなさんは、元気というと、体の健康を連想するかもしれませんが、「心の元気」もとても大切なことです。
健康な体をもちながらも元気がない人が多い現代。これまでになかったようなさまざまな脅威も次々に襲ってきて、不安が尽きませんが、心だけは元気でいたいもの。
しかし、元気でいたいとは思っても、「よし元気になるぞ」という気持ちだけでどうにかなるものではありません。具体的なアクションが重要になってくるのですが、どんなことをすればストレスから解放されるか――といったことを検証した世界中の研究者たちによる科学的エビデンスがたくさん存在します。
① 朝のストレス対策
例えば、起床してからどんなことをすれば気持ちが向上してくるかを示す研究があります。朝は、頭の働きが鈍くなるもの。「だるい……」、「布団から出たくない……」、そんなことを思ってしまうのも無理はありません。
ですが、いつまでも布団の中にいるわけにはいきません。では、どうするか?
有効なのは運動です。脳が働くために必要なのは、糖分と酸素。ですから食事で糖分を確保しつつ、運動で心拍数を上げて、酸素の乗った血液を脳にドンドン送り込むのが効果的というわけです。