一度も使ったことがない自動車保険をマイカーの購入時、代理店から勧められたままに払い続けている人は多いはずだ。「出費が痛い」と感じているなら、ぜひ見直しに取り組んでみよう。

保険料の安さ優先で選ぶなら、新聞広告などでよく目にする通販保険が最適だ。ただ、「通販保険は事故のとき少し不安」と感じる人もいるためか、自動車保険も含めた通販保険の割合は全体の1割弱と、従来通りの代理店契約が圧倒的に多い。

代理店契約なら、契約するときも事故が起きたときも、代理店が窓口となって保険会社とやりとりをしてくれることが期待できる。一方、通販保険だと、すべて保険会社に自分で連絡して手続きをしなくてはならない。ただ、どの通販会社でもコールセンターは24時間受け付けており、事故時には決まった担当者がつくなどサービスに力を入れている。逆に代理店の場合は、自動車ディーラーや不動産会社が兼業しているケースも多く、店によってサービスに差がある傾向があるようだ。通販保険なら平均して一定レベルのサービスが受けられると考えていいだろう。

それでも「事故のときに代理店がないと不安」という人もいるはずだ。そんな人には、代理店契約のままでも、保険料を大幅に安くする方法がある。

自動車保険の補償を大きく分ければ、「他人のための補償」と「自分のための補償」の2つになる。絶対に必要なのは「他人のための補償」で、対人賠償と対物賠償は、いずれも金額無制限にしておくべきだ。

一方、「自分のための補償」は、基本的に家計とすり合わせて決めればよい。つけておきたいのは、自分と家族、搭乗者のケガに備える「人身傷害補償保険」多くの人がつけている「搭乗者傷害保険」は、人身傷害補償と補償内容が重なるので、なくてもOKだ。「車両保険」は、貯畜で車を買い直せば済むという人なら、外してもいいだろう。