テレビや雑誌などさまざまなメディアで発信を続ける国際政治学者の三浦瑠麗氏。なかでも政治や文化について一段深い議論を展開するのがプレジデント社の公式メールマガジン「三浦瑠麗の『自分で考えるための政治の話』」(毎週水曜日配信)だ。同メールマガジンから抜粋・再編集した記事をお届けする。
人工知能の概念。クラウドコンピューティング。ディープラーニング。
写真=iStock.com/metamorworks
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『クオリアと人工意識』を読んで

茂木健一郎さんの新著『クオリアと人工意識』(講談社現代新書)を読んで、あらためて茂木さんの思考の広さに感銘を受けた。話は、タケシとサユリの会話から始まる。学校で行う人工知能の演劇、初めてコンピューターを発明した同性愛者、人類初のプログラマーとなった女性。読者はプロローグを読む過程でサユリがタケシの母親だと読み解き、性自認の曖昧さや、鏡に映る自己を自己と認識することの不確かさを考えさせられる。

人間が、自分はなぜ存在しているのだろうとか、自分の意識はどうやって生じたのだろうとか考えること自体、面白い。本書は読者の好奇心を惹きつけながら、人工知能と人間の意識について語ることで、人間の本質に迫っていく。

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言うまでもないことですが、政治は私たちの暮らしに密接です。その一方、選挙のたびに政局に振り回され、結局は「無党派層」を自認し、政治に距離を感じている人も多いはず。本メルマガでは、三浦さんの本分である国際政治学者としての知見をもとに、混迷する政局と日本社会を取り巻く状況を読み解くための情報をお届けします。また、話題となっている政治ニュースを取り上げ、その裏にある背景を、メルマガ読者だけにお伝えしてまいります。