韓国ではエリート以外は全てダメ、だから日本に来る
「日本に来るのは頭の悪い韓国人です」
新宿、歌舞伎町の取材を続ける中、深夜のコンビニで出会ったのがキムさん(仮名)だった。韓国からの留学生で時給がいいのでコンビニの夜勤に入っているという。新宿に限らず、東京のコンビニ店員は外国人が多い。
「留学したいので、一番頭いいのがアメリカ行きます。次がヨーロッパ、そして頭の悪い韓国人が日本です。私は頭が悪いから、日本」
キムさんが自嘲する。韓国ではソウル大学や高麗、延世、梨花女子といった名門大学に入れなかった者は留学で箔をつける。日本より学歴社会で、留学にも積極的だ。キムさんは日本の某マイナー私大の大学生、よほど大学に詳しくなければ、誰も知らないような大学だ。
「韓国では一流大学に入れなかったらエリートにはなれません。あとは兵役で特殊部隊とか配属されると親が喜びます。スポーツ選手も成功したらエリートです。そうでないのは全部だめ」
断っておくが、キムさんの日本語力は私たちよりは当然劣る。語彙も不足しているので乱暴な言葉に聞こえてしまうかもしれないことは了承していただきたい。私たちだって海外でその国の言葉を話せば、話せるようになるほどに現地の人から嫌がられることがある。また今回はキムさんの言いたいこと、言っていることを曲解しないように気をつけながら、こんな感じだろうと私が補足している部分も多い。重ねて誤解なきようご容赦を。