コロナでわかった「自助努力」の必要性
新型コロナウイルスによって引き起こされた世界同時株安。それに対して、各国の政府や中央銀行は、リーマンショックをはるかに上回る強力な金融政策を実施し、株価は持ち直しつつある。
今回のコロナ禍のような先行き不透明な状況に、人々の投資への関心は冷え込むかと思いきや、SBI証券などネット証券各社の3月の株式売買代金は大きく伸び、口座開設者も増加傾向にあるという。
ファイナンシャル・プランナー(以下FP)である筆者のところにも、「投資を始めたい」といった相談が増えている。
独身・既婚者問わず、年代もさまざまだが、特に、20~30代の若い世代も「老後のために早いうちから準備を始めたい」と口をそろえる。
今回のコロナ禍によって、国はアテにならない。自分の身は自分で守らないといけないなど、まさに「自助努力」の必要性を実感したようだ。
とはいえ、投資には、始める前に知っておくべきことがいくつかある。
そこで、今回のコラムでは、ウィズコロナ時代において、老後資金作りのための資産運用でやってはいけないことをご紹介したい。