しかし“時給”は…
しかし、佐藤氏は東京都内だけでなく、都外に遠征もしているため、移動を含めた拘束時間などを考慮して時給を算出すると「深夜のコンビニバイト程度の時給」だ。だが、佐藤氏は自信満々に収支表片手に言葉を続ける。
「結果から言えば、収入が途絶えるかもしれないという心配は杞憂でした。要領よく立ち回れば、やっていけるという自信にも繋がりました」
コロナが原因となり、パチンコ店のみならず様々な業種が営業自粛を判断した。その結果、多くの人たちは収入が途絶え、佐藤氏が4月頭に感じていた危険と向き合っている。そんな中、『いろはに愛姫』という収入源を確保することができた佐藤氏は、今の生活をどう思っているのだろうか。
「今の生活に不満はありません。元々頭を使うことが好きな性分だったので、この生き方に誇りを持っています。収入が途絶えて困っているのならば、他のことで稼ぐという方法を模索したほうがいいのではないかと思います。誰にも頼ることができない時代だからこそ、捨て身の挑戦が大切だと困っている人には伝えたいです」
取材を終えた佐藤氏は、またパチンコ店に吸い込まれていった。