新型コロナウイルスの感染拡大の予測で、死亡者が2倍になる日数「DT」を使ったチャートが注目されている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の統計チームが公表しているもので、これをみると今後2~3週間の状況をほぼ正確に予測できる。予測のロジックを作家の橘玲氏が解説する――。

死亡者数の比較から見たコロナの現状分析

新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)について、Financial Times(FT)の統計チーム(John Burn‐Murdoch)から提供されるグラフにもとづいて現状分析をツイートしているのですが、その背後にあるロジックをここでまとめておきます。なお、私は専門家ではありませんので信頼性は各自で判断してください。

各国の状況を見るのに、検査態勢が異なるため、感染者数の比較は意味がありません。それに対して死亡者数は、東アジアと欧米であれば、病院は肺炎の患者を必ず検査するでしょうから、もっとも正確と考えられます(イランなど新興国は正確にカウントされていない可能性が高いので比較対象から外します)。

この論理で各国の死亡者数を累積してチャート化しているのがFTの統計チームです。縦軸が累積死亡者数、横軸が日数で、死者が10人を超えた日からスタートしています。チャートの縦軸が対数になっていることに注意してください(片対数グラフ)。

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対数グラフは目盛りごとに値が倍々で増えていき、指数関数のような範囲の広いデータを扱うときに使います。FTのグラフで「0~1000」「1000~10000」「10000~20000」の区間を比較するとわかるように、数字が大きくなるほど目盛りの距離が短くなります。

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