コロナで大混乱の今、投資家は何を考えどう動くべきか
中国湖北省武漢市に端を発した新型コロナウイルスへの感染は、欧州各国や米国に予想を上回るペースで拡大しはじめた。
各国政府は感染拡大を阻止するため、レストランの閉鎖などによって人々の移動=動線を強力に抑制している。それにともない、世界各国で“実体経済”が大きく混乱している。世界の金融市場参加者や経済の専門家の間では、世界経済を支えてきた米国の景気後退が迫っているとの危機感が出はじめ、急速にリスク削減が進んだ。
個人の投資家がこの状況に対応するには3つの視点が大切だろう。
まず1つ目は、大局的な視点を持つこと。世界経済がどう発展してきたかを抑えておくことは今後の展開を考えるうえで重要だ。2つ目は、今何が起きているかを客観的に把握する。3つ目は、今後の展開に関する自分のシナリオを持つ。
この3つは、投資家が今後のリスクに対応し、資産を守るために重要な取り組みを支える一部の要素となるだろう。同時に、自己の資産を運用するにあたっては、リスクを分散し、自己責任で行わなければならないことはいうまでもない。