作家で起訴休職外務事務官の佐藤優氏が、衆議院議員の鈴木宗男氏について、こう述べている。「政界が『男のやきもち』の世界であることを私はロシアでも日本でも嫌というほど見てきたが、鈴木氏には嫉妬心が希薄だ」「裏返して言えば、このことは他人がもつ嫉妬心に鈴木氏が鈍感であるということだ。この性格が他の政治家や官僚がもつ嫉妬心や恨みつらみの累積を鈴木氏が感知できなかった最大の理由だと私は考えている」(『国家の罠』新潮社 39頁)
確かに人は、自分自身を物差しにしてしか、他人を測れない一面がある。自分に下品さや嫉妬心がなければ、他人のそういった面を測れず、思わぬところで足元をすくわれる危険性があるのだ。
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