徳井さんは準レギュラーだったが筆者の出演日にはいなかった

クイズのコーナーでは、「ハゲの治療の治療費は医療費控除に入るでしょうか?」という問題があった。回答チームにタレントのブラックマヨネーズの小杉さんがいたのだが、その時、小杉さんは「お前が正解を知らないわけがない!」と“かしこブレーン”のレギュラー出演者、筒井康隆先生に突っ込まれていた。

また、タレント業の傍ら、飲食店を経営したり、仮装通貨で儲けたりしているたむらけんじさんは、筆者が再現ドラマのコメントをしている間、とても神妙な面持ちで話を聞いていたのをワイプで抜かれ、

「今、飯田先生がしゃべってるのに、なんで先生じゃなくって僕を映すんですか~!」

と言って笑いをとっていた。

ちょうどその頃、吉本興業の闇営業のことが話題になっていた。カットされたが、出演していたタレントのみなさんとは、納税や税務調査について、結構リアルな話をした。

チュートリアルの二人は、この「ビーバップ! ハイヒール」の準レギュラーなのだ。しかし、筆者が出演する日は、徳井義実さんが出演する日ではなかった。

心理学の専門家として記者会見を見ると……

筆者は、税理士以外に産業カウンセラーの資格を有している。代表理事を務める一般社団法人日本マインドヘルス協会では、企業に出向き、こころの病の治療法を基に考案し商標登録しているメソッド「エコラージュ」を駆使し、社内のコミュニケーションをよくする研修や、個別に社員の話を聴かせていただくカウンセリングも行っている。

“傾聴”という聴き方でその方の話を聴かせていただくと、その方の課題が明確になり、その方自身が自己理解を深め、自ら問題解決にむかうようになる。その結果、自分自身の存在意義を再確認し、離職率の低下につながっている。

徳井さんは、記者会見で“自分でも信じられないくらいだらしがない”ということを強調されていたが、“それはだらしがないで済むレベルのものではない”と多くの方が感じたのではないだろうか。

日がたつにつれ徳井さんは、レンタルビデオの返却忘れ、銀行口座の差し押さえ、電気代、ガス代、水道代の支払いを忘れていたなど、普通の感覚では理解しがたい内容が明らかになってきているようだ。筆者は心理学の専門家でもあるのだが、これらのことから、ある種の能力に秀でている人は、一般に普通と言われていることができない人がいることを思い出した。