空気が読めない人には、どんな特徴があるのか。BBT大学副学長の宇田左近氏は「空気が読めない人には、共通して3つの『ない』がある」という――。
※本稿は、宇田左近著『インディペンデント・シンキング』(KADOKAWA)を再編集したものです。
共通点その1「アイスブレイクのセンスがない」
オンラインでの会話、通話が一般化してきた一方で、リアルでの対話は今まで以上に重要な役割を果たすことになるだろう。特に初対面の相手に対しては、最初の数分でお互いの障壁を取り除くことが肝要となる。いわゆるice breakingという導入部分だ。
お互いのコミュニケーションをとるための環境を作れない、すなわちice breakingのセンスがない人は「空気が読めない人」の代表格だ。いきなり自分の話したいこと、聞きたいことに入っている人は、唐突感をおぼえた相手が内心うんざりしている可能性が高いと考えるべきだろう。一方で、周辺の話題に終始し一向に本題に入らないというのも、相手のイライラの原因になる。
お互い気持ちのいいアイスブレイクのためには教養、話題の引き出しの多さが必要だ。加えて相手へのリスペクトや理解しようとする気持ち、好奇心がないとできない。慣れ親しんだ組織の中なら、入社年次とか、何部の誰を知っているということだけで済むが、その意識のまま、訓練の機会もなく自己流で対外コミュニケーションをとっている人は意外なほど多い。