あえて空気を読まない人に伝えたいこと

では、自身のコンテンツが整理されているかどうかの確認はどうすればよいのだろうか? 既出の内容も踏まえてまとめてみよう。

・目的を確認し、相手とも共有することで確認する

なぜこの議論をするのか? いつまでに何を終わらせるべきか? それはどうしてか? 誰が参加しているか? リーダーは誰か? この件全体を執行するとそれはどのぐらいインパクトがあることなのか? これらは一旦事が進み始めてからだと「今頃なんだ」「空気の読めないやつだ」となりかねないので、あくまでも機先を制すタイミングを逃したくない。

・常に「だから何なのか? So what?」と自問しながら確認する

宇田左近著『インディペンデント・シンキング』(KADOKAWA)

要は何を言いたいのか? から始めて、その理由を構成するといわゆるピラミッドストラクチャーになるはずだ。議論の進展に応じて常に、自分はいったい何を伝えようとしているのか、それはなぜか? を自身で確認できていれば、相手からも理解されることになる。

こう書くと、「私はあえて空気は読まない」、という人もでてくるだろう。別に人から何と思われようが関係ないとなれば、むしろ唐突感で勝負しようということにもなる。それも否定しないがそのような人が、本当に反論しなければならない時に、あるいは苦言を呈すべき時にしっかりと意見が言えるのか、他の人の意見に対してそれが事実と反していると考えたら反論する義務がある(Obligation to dissent)ということを思い出してほしい。

それを相手が信用し、納得してくれるのかという点はよく考えてみるべきだろう。

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