聞きたかったことが、聞けないということも多い
眼科に限らず、病院では緊張してしまい、聞きたかったことが聞けないということも多いと思います。眼科に行くときは、伝えるべき症状についてだけでなく、気になることや聞きたいことも、あらかじめメモをしておくとよいでしょう。
患者さんからよく聞かれる質問は、「目を使いすぎたから病気になったのでしょうか?」「目は休めたほうがいいのでしょうか?」というもの。基本的に、目の使いすぎで病気になることはありません。暗いところでスマートフォンの画面を見続けるなど、目に負担をかけるのはよくないですが、普段通りに見る分には、気にする必要はありません。
また、目の健康を守るためには、セルフチェックも重要です。朝起きたら、同じ場所から同じものを片目ずつ見て、視力が落ちていないか、ゆがんで見えないか、欠けて見えないところがないかを確認するとよいでしょう。カレンダーのように格子状になったものだと、ゆがみがわかりやすいのでお勧めです。
▼ぼやける、ゆがむ、かすむ……症状を具体的に伝えよう
井上賢治
医療法人 社団済安堂理事長 井上眼科病院院長
千葉大学医学部卒、東京大学医学部大学院修了。眼科専門医。専門は緑内障。138年(創立1881年)の歴史を有する日本有数の眼科専門病院のトップを務める。著書に『視力0.1でも豊かな生活を送る 目の健康を守る本』など多数。
医療法人 社団済安堂理事長 井上眼科病院院長
千葉大学医学部卒、東京大学医学部大学院修了。眼科専門医。専門は緑内障。138年(創立1881年)の歴史を有する日本有数の眼科専門病院のトップを務める。著書に『視力0.1でも豊かな生活を送る 目の健康を守る本』など多数。
(構成=大井明子 撮影=石橋素幸 写真=iStock.com)