夏至は、夏が本格化し、心身の疲れもたまりがちに。だからこそ、溜め込んだものをスッキリ落とすことが大切。夏至の時期にケアしたいココロとカラダの養生法を知りましょう。
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夏至には、断捨離やデトックスを行うのに適している

6月22日~7月6日は夏至(げし)です。

夏至は、1年でもっとも日が長く、夜が短くなる時期です。夏が盛りを迎え、暑さが日に日に増していきます。また半夏(からすびしゃく)が生えはじめる時期であり、夏至から11日目を半夏生(はんげしょう)といい、この日までに田植えを終えるほうが良いといわれています。

一方、四季のバイオリズムでは、陽気がもっとも盛んであり、すべてが満ち溢れる時期であることから、いろいろなものが過剰になるため、ココロやカラダのいらないものを捨てる「断捨離」「デトックス」を行うのに適しています。

季節のはじまりの初候は、アユや夏ミカンが旬を迎え、野山にはうつぼ草などの薬草をたくさん見かけるようになります。そして、季節が進む次候では、ミョウガや魚のカンパチが旬を迎え、アヤメの紫の美しい花が咲き乱れます。アヤメの花は、本格的な梅雨を知らせるサインとして有名な花です。

終わりである末候には、オクラやハモが旬を迎え、半夏が生えはじめます。半夏は田植えを終わらす時期のサインともいわれ、農事の節目であることから、農業の労をねぎらい疲れをいやすという目的で、半夏生に香川ではうどん、関西ではタコをたべる風習があります。

腰痛、肩こり、便秘……骨盤のゆるみが原因かも

夏至は、カラダが活発になり、骨盤がもっともゆるみます。骨盤がゆるむと腰痛などの症状が出てくると同時に、姿勢全体に影響して肩こりや頭痛も引き起こします。また、骨盤内部の臓器にも影響を及ぼし、便秘や生理痛などの症状が生じます。そのため、骨盤周りの筋肉をほぐすことで余分な緊張を取り除き、足りない筋肉を鍛え、骨盤を正常な位置に戻すことが大切です。

夏の盛りの夏至は、すべてが満ち溢れています。しかし、何かを得るには何かを整理する必要があることも事実。あまりに多くのことをはじめたり、持ちすぎてしまうと、心身の疲れが生じます。さらに進むと、よく夢を見たり、眠れなかったりなど睡眠のトラブルも多発します。そのため、この時期は必要なものと必要でないものを整理し、ココロもカラダも断捨離をするといいでしょう。

ココロの断捨離には、瞑想をはじめとしたマインドフルネスがお勧め。ほかに集中しているときは、雑念は少なく、ココロの状態は安定しています。呼吸やカラダがゆるむ感覚などに意識を集中し、余計な雑念を取るようにココロをトレーニングしましょう。