骨盤を正常な位置に戻すストレッチ法を覚えよう

「カラダとココロの養生法」

この時期は、骨盤がゆるみやすいため、骨盤を正常な位置に戻し、カラダを整えることが大切です。

骨盤はカラダの中心となる部分であり、その上には脊椎(背骨)があることから、骨盤の傾きにより腰や首に負担がかかり、腰痛や肩こりの原因となります。また、骨盤内には腸や子宮・卵巣、さらには膀胱などがあるため、骨盤の状態は骨盤内臓器にも大きく影響してきます。そのため、この時期に骨盤を調整しないと、先々あらゆる症状を引き起こす可能性があります。

そこで、骨盤を支えている骨盤周囲の筋肉をゆるめましょう。骨盤がゆがんでいるかどうかを簡単に見分けるには、目をつぶった状態で、その場で足踏みを50回し、どのくらい移動したかを確認するのが良いでしょう。もし、足踏み前の位置から1〜2歩以上移動している場合は、移動した側の筋肉が硬くなっているので、ストレッチなどでその筋肉をゆるめることが大切。前に進んだ場合は、腸腰筋(ちょうようきん)や大腿四頭筋、後ろに進んだ場合はハムストリングスや大殿筋、横に進んだ場合は腰方形筋(ようほうけいきん)のストレッチがそれぞれ必要です。

【目隠し足踏み】目をつぶった状態でその場で50秒ほど足踏みする。目を開け、その場から1〜2歩以内に入る場合は正常。それ以上ズレている場合は、動いたほうの側の筋肉が硬くなっていると考えられる。
「食養生」

この季節は心身を整え、水分代謝を良くして利尿作用のある小豆(アズキ)を食べると良いでしょう。小豆は、ストレス解消にも効果があるうえ、散血作用があるため、血液の滞りを解消するとともに、解毒、抗酸化作用もあることからデトックス食材といえます。

また、この時期の水分補給にはお茶が効果的。お茶の種類によって効果は異なりますが、脂肪の分解にはウーロン茶、デトックスには抗酸化作用のある日本茶などがお勧めです。

「お勧めのツボ」

夏至を乗りきるためのツボは、安眠(あんみん)です。安眠は後頭部にあるツボで、耳鳴りや肩こりなどの軽減にも用います。睡眠には副交感神経が優位になる必要がありますが、肩こりが強いと、交感神経が亢進しており、眠りやすい状態ではありません。そこで、耳の後ろにある安眠をほぐし、副交感神経が優位な状態をつくりましょう。安眠の場所は、耳の後ろの下に尖っている骨から指一本分下。中指を使って、1回10秒ほどかけながら、イタ気持ちいい程度に圧します。寝る前に左右10回程度行うと良いでしょう。

耳の後ろにある安眠をほぐし、副交感神経が優位な状態をつくりましょう