全身症状に移行する前に、適切なケア方法を知ろう
「タイプ別・腰痛・肩こりの原因」
骨盤はカラダの中心であることから、骨盤がゆるむとその上にある脊椎に負担をかけ、腰痛や肩こりが生じやすくなります。そのため、骨盤の位置を正常に保つことで、腰や首への負担を少なくなり、内臓が正常に働いてくれるようになります。
特に、一生懸命頑張りすぎでいる頑張り屋さんタイプの人は、骨盤周囲の中でも抗重力筋である腸腰筋、腰方形筋、ハムストリングスなどの筋肉が硬くなりがち。お風呂上がりなどに、これらの筋肉をストレッチして、ゆるめるようにしましょう。
生活リズムの乱れによって不調がおこる生活習慣タイプの人は、睡眠がきちんととれていない可能性があります。睡眠は筋肉の緊張をリセットさせるのに大切です。深い睡眠が得らないと筋肉はゆるまないので、熟睡できる工夫が必要です。
年齢による加齢タイプの人は、筋肉が少なくなることで、カラダが変化しています。大腿四頭筋や腹筋など体幹を支えてくれる筋肉を鍛えるようにしましょう。
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「タイプ別・腰痛・肩こりの対処法」
頑張り屋さんタイプの人は、お風呂上がりや寝る前などのリラックスしているときに、ストレッチを心地よい程度に、5〜10秒ほど行うようにしましょう。ストレッチを行う筋肉は腸腰筋・ハムストリングス・腰方形筋であり、1日5〜10回程度行うと良いでしょう。
生活習慣タイプの人は、睡眠を改善しましょう。睡眠の質の低下は、全身の筋肉を硬くします。少し熱め(42℃程度)のお風呂にゆっくり浸かり、全身の筋肉をゆるめるとともに、深部体温を上げ、深い眠りを実現しましょう。
加齢タイプの人は筋力の低下が起こっています。普通に歩いても必要な筋肉は鍛えられません。そこで、カラダを支えてくれる重要な体幹筋である、大腿四頭筋や腹筋を鍛えるようにしましょう。お尻を持ち上げる運動を1日10回程度行いましょう。また、右手と左足のように左右対称の手足を真っすぐにした状態で、体幹部を平行に保つハンドニーという運動も効果的です。骨盤周りの筋肉が鍛えられることで、体幹部が安定します。10秒間耐える運動を1回とし、1日10回程度行うようにしましょう。
夏至は、いろいろと活発に動きはじめる時期。そのため、あれもこれも行いたくなりますが、頑張りすぎると心身に負担が生じます。そして、その負担は、カラダの中心である骨盤に影響し、将来的に全身のさまざまな部位に症状を引き起こします。やるべきことを整理し、ココロとカラダを整えることで、常にリラックスした状態を保つことが大切です。
「夏至の特徴」
●心身の症状
カラダ:骨盤周囲のトラブル
ココロ:夢を見る、眠れなくなる
●季節に多い症状
腰痛、肩こり
●心身の症状
骨盤周囲のストレッチ
●食養生に効く食材
小豆、ウーロン茶
●ツボ
安眠(あんみん)
写真=iStock.com