そして孤独な哲学者たちは、王を倒し、神を葬った。

真理を追い求める西洋の哲人たちは積極的に孤独を愛した。そして、孤独のなかで社会の常識を覆す新しい思想を紡ぎだした。

知の格闘家ともいえる哲学者は孤独をいかにとらえていたのか。そしてその生き様とは? 哲学に造詣の深い日比野敦さんに話をうかがった。

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「哲学者には孤独について多く語ったタイプと、たいして語らなかったタイプがいます。孤独について語らなかったタイプは、むしろ議論や対話について多く触れています。ソクラテスはずっと問答していますし、弟子のプラトンも同じタイプです。