大手、準大手ともに“どん底”にあるゼネコンは年収も軒並み減収の一途。緩やかな業績回復を見せる不動産各社は、大幅アップこそないものの、高水準を保つ。
不動産は復調の気配も
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国内市場縮小!生き残りのカギは海外市場にあり
国内市場縮小!生き残りのカギは海外市場にあり
ここにきて、ゼネコンと不動産の2つの業界は、明暗が分かれた感じがある。民間需要と公共事業の低迷が続き、依然として苦境を抜け出せない建設業界。かたや、不動産業界はマンション市場に復活の気配が見え始めた。ただ両業界とも、2009年の賃金実績に関していえば、目を覆うばかりの状況だ。
大手ゼネコン4社の10年3月期決算が出揃ったのは5月半ばだったが、いずれも減収という厳しさ。とりわけ鹿島、大林組は上場以来初の営業赤字となった。鹿島が68億円、大林組が625億円という欠損だが、あらためて業界が“どん底”にあることを実感させる出来事だった。そうした状況を反映して、竹中工務店を含めた5社の平均給与は全社とも2桁減。
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