イライラしたら黙って肉を焼き、子供に食べさせる
【5:怒りは小出し、煮詰まったら、肉を焼け】
「早く!」「何度言えばわかるの?」と子供に怒ってばかりの自分に悩んでいる母は多いものです。怒りたくないのに、怒らざるを得ないことばかりが起きるのですから、仕方ありません。
「怒る」と「叱る」は違うから「母は怒らず、叱るべき」と言われたりもしますが、そんな余裕があるなら、子育ては苦労しません。怒ることが「悪い」と思って、我慢してはいけません。
なぜなら、我慢すればするほど怒りのパワーがたまり、ある日、大爆発を引き起こすからです。そうなれば計り知れない時間と労力を失うことになります。
「怒りは小出しで」が基本です。母の小言くらいでどうにかなるような子だったら、今頃、「雲上人」の住民です。大丈夫、子供は幼い時から母の小言をBGMにしてスクスクと育っています。自信持って、小出しに怒ればいいんです。
怒るパワーがある時は、まだ、あなたが元気な証拠です。それすらなくなった時はこうしましょう。チューハイ片手に肉を焼く。イライラしたら肉を焼く。黙って、子どもに肉を出す。こうやって、四苦八苦、右往左往しながら、どうにかやるのが子育てです。
楽しい→苦痛→楽しい→苦痛……それが子育て
最後に『プレジデントFamily2018年秋号』のこのアンケート結果をもうひとつお伝えしましょう。
A「楽しい」24%
「どちらかと言えば楽しい」56%
「どちらかと言えば楽しくない」15%
「楽しくない」5%
編集部はこの集計結果に対し、こんなコメントを付けています。
「『どちらかと言えば』が多いのは揺れている証拠、苦も楽もあるのが子育て」
今、楽しくなくとも、次の瞬間は楽しくて、その次の瞬間はまた楽しくない。その繰り返しが子育てです。今しかできない「苦も楽もある子育て」を目いっぱい、味わってほしい。子育てが終わってしまった筆者は、そう願っています。
※『プレジデントFamily2018秋号』では、「子育てにみんな悩んでいます! 小学生母505人アンケート」のほか、特集「東大生192人 頭のいい子の本棚」として「現役東大生自身の小学生時代の読書習慣と小学生に薦める本」「国語・算数・理科・社会・英語 5教科が大得意になる本」「筑附小、慶應横浜初等部、桜蔭中・高、筑駒中・高など名門校の図書館で読まれている本リスト」などを紹介しています。ぜひ手に取ってご覧ください。