飲食店でのアルバイトから、自宅を使ったシェアハウスまで。本業以外で稼ぐにはいろいろな道がある。副業の解禁、シェアリングエコノミーの流行と周辺環境がめまぐるしく変わるなか、最新事情をレポートした。
多様化する「もうひとつの財布」
ここ数年、好景気が続き多忙さが増すなかで、サラリーマンの給与所得は伸び悩んでいる。そこでプレジデント誌では「金額別」などの切り口でさまざまな副業を紹介してきた。ところがここへきて、2つの時代性により、状況が変わってきている。
ひとつは「副業解禁」が国レベルで提言され、「本業に影響を及ぼさない範囲で」認める企業が増えたこと。もうひとつは「シェアリングエコノミー」(個人間の貸し借りを中心としたモノ・サービス・場所の共有)が一般的になったことだ。
その結果、給料以外の“もうひとつの財布”の中身も多様化した。定番の副業から新たな副業、そして各種のシェアリングまで、取り組み可能な職種は意外と多い。
そもそも副業の意味は、年齢・ステージや目的意識で変わる――と筆者は考える。
20代前半の若手が「とりあえずのバイト感覚」で行う場合と、50代半ばで定年がチラつく世代の意識は違う。後者なら、定年後の安定収入や生きがいの視点で向き合うはずだ。
また、体を駆使する仕事のなかには、若者にはいいが、中高年には辛い職種がある。逆に、長く培った技術や経験が物を言う「顧問」のような副業もある。何を選ぶかはあなた自身だ。
以下、『金持ちになる副業100選 サラリーマンを副業にする超副業術』という著書を持つ副業の達人、ノーマン・浦田氏のアドバイスをもとに、注目の職種を紹介しよう。