報酬よりやりがい「野球審判員」
インターネットに得意分野を登録して、仕事を受注する「クラウドソーシング」も副業の窓口として注目したい。代表的なサイトがランサーズだ。
職種はさまざまだが、アプリ開発やデザイン、ウェブライターなどが目立つ。インターネット上で取引を完結できる魅力はあるが、1本記事を書いて数百円など、一部の業務では単価の低さが問題視されている。
ネット上でできる注目業務は、プログラミング開発だろう。たとえばプログラミング専門の会社で技術を取得(受講料は有料)し、技術習得後、その会社から仕事を受けるというパターンもある。これまでの取材では、「特別イベントのデザインとプログラミングを1週間で3件受注し、合計で約23万円の売り上げになった」という景気のいい話も聞いた。
ネットで完結する職種であっても、お互いに素性を知らないままではブラック副業になりかねない。発注側の評判や報酬体系を調べ、時には発注先と面談するような意識も大切だ。
野球経験者にお勧めの副業にアマチュア野球の審判員がある。NPB(日本のプロ野球)審判員以外は、ほとんどが会社員など、ほかに職種を持ち、野球審判員を行う。
ひとくちにアマチュア野球といっても、少年野球や大学野球、社会人や学生の草野球など試合数は多い。審判派遣の認知度が上がり、ここ数年で依頼件数が激増した団体もある。もっとも、報酬は1試合で5000円程度。技術職にしては低いが、取材すると驚くほど野球への情熱は熱く、「生まれ変わっても野球審判員をやりたい」と話す人が多い。
地域の審判団体や審判派遣団体に登録して、試合会場に派遣されるのが一般的だ。