政府は、2010年10月の月例経済報告で、景気の基調判断を「足踏み状態」になったと下方修正した。景気の下方修正は、リーマン・ショック後の急激な景気の落ち込みが続いていた2009年2月以来、1年8カ月ぶりだ。

足下では、超円高に見舞われ、世界経済危機後の牽引役となっていた中国経済の成長も鈍化しつつある。アメリカやEUは、通貨安のおかげで景気失速の一歩手前で踏みとどまっている。