簡単な例をあげてみましょう。
例えば、あなたが「3つの円を重ねてください」と言われた場合、どういう状態をイメージしますか? おそらく次の2パターンに分かれると思います。
これも、先に「これ」というイメージを見せながら、「このように3つの円を重ねてください」と言えば、イメージの相違は起こりません。
仕事上の指示においても、大なり小なり、こうした相違が日常的に起こっているということです。
発信側と受信側が別人格である以上、完璧に伝わることはありません。これは仕方のないことです。大切なのは、そのことを前提とし、コミュニケーションのロスを「できるだけゼロ」に近づけることです。
重要なのは、「伝える」のではなく、「伝わる」ことです。あなたの職場でも、この「伝え方の3原則」を、ぜひ実践してみてください。
木部 智之(きべ・ともゆき)
パナソニックシステムソリューションズジャパン部長。横浜国立大学大学院環境情報学府工学研究科修了。2002年に日本IBMにシステム・エンジニアとして入社。エグゼクティブ・プロジェクト・マネジャーを務め、2018年より現職。著書に『複雑な問題が一瞬でシンプルになる2軸思考』『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』(以上、KADOKAWA)がある。
パナソニックシステムソリューションズジャパン部長。横浜国立大学大学院環境情報学府工学研究科修了。2002年に日本IBMにシステム・エンジニアとして入社。エグゼクティブ・プロジェクト・マネジャーを務め、2018年より現職。著書に『複雑な問題が一瞬でシンプルになる2軸思考』『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』(以上、KADOKAWA)がある。
(写真=iStock.com)