資生堂、売上高・利益ともに過去最高のワケ

化粧品国内トップの資生堂が2017年12月期、売上高1兆円を初めて超えた。連結営業利益も前期比約2.2倍の804億円と利益も過去最高を更新している。

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好調の要因を一言で言うならば、14年より社長に就任した魚谷雅彦氏の構造改革が実を結んだということになるだろう。地域ごとに権限を委譲し、厳格に予算を振り分ける「リージョン制」を導入。それぞれボトムアップ型の組織に立て直した。

そのうえで魚谷社長が着手したのが、「SHISEIDO」などのプレステージ(高価格帯ブランド)への投資拡大だ。直近3年で売上高を2270億円ほど上積みしたが、過半をプレステージ商品が占める。インバウンド需要の恩恵以上に業績への貢献度は大きい。