プレジデント誌の好評連載「悩み事の出口」。ライフネット生命の創業者で、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明さんが、読者の悩みに答えます。今回のお題は「身近にロールモデルがいない」。出口さんは「社外か書物の中を探してみてください」といいます――。

Q:憧れのデキる上司が次々に転職。身近にロールモデルがいません

転職した憧れの上司についていったらどうでしょうか。

写真=iStock.com/imtmphoto
――そう簡単におっしゃいますが……。

“次々に”転職するということは、もしかしたら職場に魅力がないのかもしれません。そのような職場にしがみつくよりも、「僕も一緒についていきます」とその上司に伝えたほうがいいのではないですか。

――でも、上司の転職先は、自分がやりたい仕事じゃないんです。

では、飲み会や勉強会、合コンなどでもいいですが、たくさん社外の人に会ってみてはどうでしょう。その中でロールモデルが見つかるかもしれません。必ずしも、社内で見つける必要はないので。

――出口さんは、仕事のロールモデルとなる人はいましたか?

僕はいますよ。クビライ(モンゴル帝国の第5代皇帝)です。

――歴史上の人物ですか?

ロールモデルは誰でもいい。書物の中の人はダメだとか決めつけてはいけません。

僕の場合は、ライフネット生命にもいますけれど。