「涙があふれてきた」理由の正しい書き方は?

【正答例】
ヒロは奈美子に好意を寄せているにもかかわらず、奈美子が無神経に加藤君のことばかり聞いてきて、悲しい気持ちになったから。


わたしはよく塾生に次のようなことを言う。

「いいかい、君たちの記述答案を採点する教員は、君たちが全然知らない人だ。だからこそ、『自分の書いていることをきっと理解してくれるだろう』などという甘えは持ってはいけない。具体的に、懇切丁寧に分かりやすく相手に伝える文章を作成しなければいけないんだよ」

入試問題の記述作成は見知らぬ人である採点者へ「手紙」を書くような思いで取り組むべきなのだ。

このような姿勢で記述をしっかりと仕上げられる子は、記述による失点を最小限に抑えることができる。

以上の親のアドバイスで、子の入試得点が少し伸びるかもしれない。「+10点」を本当に実現できたら、とりわけ合否のボーダーラインにいる子どもが合格を手にできるケースも出てくるはずだ。今回の記事を参考に、子どもと「記述すること」の楽しさを共有してほしいと思う。

もうすぐ笑顔の春が家族に訪れるはず。がんばれ、受験生!

(写真=iStock.com)
【関連記事】
1月に学校を休む中学受験生は「落ちる」
逆転サヨナラ合格へ導く「母の声かけ」5
親とゲームをする子は将来"食っていける"
日本一賢い不思議な女子校「桜蔭」の秘密
東京23区別 親の年収が高い公立小の実名