国内カフェチェーン店で3位の「コメダ珈琲店」は、現在、全国に760店以上を展開する。そのコメダがカフェではなく、「コッペパン専門店」を出した。東京の店は期間限定だが、先に期間限定で出した名古屋の店は常設店になった。なぜ、コメダはコッペパンに目を付けたのだろうか――。
「東京ソラマチ」で限定販売を実施
9月1日、東京スカイツリーの真下にあるショッピングモール「東京ソラマチ」に期間限定のコッペパン専門店がオープンした。「小倉マーガリン」や「ポークたまご」など甘い味から総菜系まで20種類近くあり、価格は1本220円から390円(いずれも税込み)。調理ブースでは店舗スタッフがコッペパンに具材を入れる実演販売も行う。
「やわらかシロコッペ」と掲げた同店を運営するのは、「コメダ珈琲店」だ。よく見ると調理ブースの外面にもコメダのロゴが入っており、イラストは“コメダおじさん”と呼ぶキャラクターをアレンジした。店は小売りのみでイートインのスペースはないが、同じフロアに他店舗と共用の座席がある。
「まだオープンして間もないのですが、おかげさまで非常に好調です。日によって用意する本数が変わりますが、1000本用意して完売する日もあります」(コメダ広報グループ課長・清水大樹氏)
店を取材したのは平日午後で、お客さんが気軽に立ち寄り購入していた。場所は総菜店や食品店が並ぶ一角。コメダ珈琲店では買えないという「限定感」や「手軽さ」もあるようだ。