元銀行マンが移住を決断したわけ

日本三大裸祭りの1つである「古川祭」で知られる岐阜県飛騨市。人口の減少に悩んでおり、昨年3月に市長に就任した都竹(つづく)淳也氏のリーダーシップのもと、空き家の賃貸住宅化をはじめとする支援事業を推進し、移住者の受け入れに積極的に取り組んでいる。

▼岐阜県飛騨市 TOWN DATA
1人当たり課税対象所得254.2万円 総人口26,732人 待機児童数0人 小売店数329店 一般診療所数25カ所

※総務省統計局『統計でみる市区町村のすがた』より

そうした飛騨市への移住でパイオニア的な存在が、仲間3人で山林施業会社のバルステクノロジーを14年1月に設立した藤田憲一郎さんだ。取締役に名前を連ねているが、藤田さん自ら山に入り、高さ20メートルほどに育った樹齢80年前後の杉の木を、チェーンソーを使って2分足らずで切り倒す。