勝手な主張を続ける面倒な人たち

粘着質なクレーマーや、商談の最後になって「値下げしろ」やら、「サービスを付けろ」と駄々をこねる客。こちらが強く言えないのをいいことに、いつまでも勝手な主張を続ける困った人もいるものです。

こんなシーン、みなさんの周りでも起きていませんか?

今回の客も、喫茶店に腰を落ち着けるやいなや値引き交渉を始めた。僕は、ひるむことなく、きっぱりと言った。

「もう、十分にお手頃な価格かと存じます」
「大変申し上げにくいのですが、これ以上のお値引きはいたしかねます」

しかし相手は、聞く耳をもたない。とうとう僕は、

「今回ご縁がなかったということになりますと、この物件は他の方にご紹介せざるを得ません。私としましても、とても残念です」

と、遠回しに断った。すると、相手はこう言ってきた。

「アンタ、新人だよね。話にならないから、上司を呼んできてよ」

僕は、相手の目をじっと見つめながら、はっきりと言い切った。

「大変申し訳ございませんが、この件につきましては、すべて私に一任されております」