なぜ、仕事をすることが幸福度を損ねるのか?
ワースト2位は仕事です。収入を得る手段であるにもかかわらず、幸福度を損ねるというちょっと皮肉な結果です。
ランスタッドアワード2016によれば、「給与が下がっても勤務時間を短くしたい」という回答が調査対象の24カ国(全世界での回答対象者は19万6000人)の平均6.0%に比べて、日本はダントツに高い最上位の14.1%でした。
そして、勤務時間を短くしたい理由としては、「自分自身の時間を増やすため」が最も多いものでした(https://www.randstad.co.jp/wt360/archives/20160728.html)。
お金を使うというのとは違うかもしれませんが、お金と時間のトレードオフという意味では、給与を減らしてでも勤務時間を短くするという選択肢はありかと思います。
また、勤務時間を短くしたいという理由の「自分自身の時間を増やすため」については、幸福度ランキングベスト2「仕事帰りの友人とのおしゃべり」や同ベスト4「リラックス」とも関係しているように感じられます。
家事は家事代行会社もありますので、お金を使う先として検討の余地がありますね。
子供の世話については、外部委託の問題だけではなく、親による教育の重要性の問題もありますので僕には判断がつきません。ただ、ベビーシッターなど一部の子供の世話について外部委託してお金を使うというのはありかもしれません。
それによって、夫婦で外食に出かけることはベスト5に入る夕食や昼食への間接的な投資といえるかもしれません。
今回は幸せになるために、何にお金を使えばいいのかを「人間を幸せにする行動」という観点から考えてきました。
結局のところ、人間は遠い昔から、セックス、おしゃべり、食事、リラックスという素朴なごく少数の行動があれば十分に幸せなのですね。そして、大事なのは幸せを阻害する行動をなるべく避ける形でお金を配分していくこと。それこそが最も有効なお金の使途でしょう。
お金の使い道を吟味し無駄金を使わないことは、富裕層になるための種銭づくりに大いに貢献するだけでなく、人を幸せにしてくれるということです。
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