『ハッカーと画家』ポール・グレアム著 オーム社

ネットの世界ではエンジニアが作り出したものがそのまま顧客にとってのサービスとなる。この本を手にしたのはエンジニアがどのような価値観でネットを見ているのかを知りたかったからだ。

著者のポール・グレアムは最初のウェブベースアプリケーション「Yahoo! Store」を作り、成功を収めたベンチャー創業者。天才プログラマーで、エッセイストとしても知られる。コンピュータ業界で起きている事象を大胆かつ挑発的に考察している。

私自身、企画を考える人と作る人という機能別の組織より、作る人が企画から考えるほうがよいのではないかと漠然と感じていたが、その確信を持てた。事業別組織へと社内改革に踏み切るきっかけとなった。