『インテリジェンス 武器なき戦争』手嶋龍一・佐藤 優著 幻冬舎新書

無類の本好きであった父の影響もあり、昔から本はたくさん読みます。発売当初、店頭で大量に並んでいて目についたのがこの本。

どんなにインフォメーション(分析の素材になる情報)を集めても、分析を重ねてインテリジェンス(判断の基になる情報)を再構築しなければ無意味です。

インテリジェンスを構築するうえで興味深いのは、ほとんどが公の情報が基であるということです。また、現代のスパイを彷彿させる両著者が、どこまで本当のことを話しているか考えるのも、読み物として面白い。

弊社の情報提供部門が「投資情報部」ではなく「フィナンシャル・インテリジェンス部」という名称なのは、何を隠そうこの本を読んだからです(笑)。