魅力的な話は「ミニスカートのように短く」
ヘッドリー氏が提唱する、よりうまく会話するための10の方法をご紹介しよう。まずは“話す場面”の中から、何よりも大切だとしたのが「簡潔に」だった。
◇話すときのコツ
1.簡潔に
「良い会話はミニスカートのようなもの。興味を引けるくらいに短く、肝心なところをカバーできるだけ長くすること」。シンプルに話せば、要点が際立つ。伝えたいポイントをわざわざほかの話でボヤケさせることはない。たとえばエレベーターに乗り合わせた人に1分プレゼンをする「エレベーターピッチ」のように、要点を突くこと。ただし時間があるときに、まずは話に引き付ける、場を和ませるといった“引き”はまた別の話だ。
2.一方的に話さない
「一方的な話というのは退屈なもの」。相手が相槌を打ってくれても、本当に興味があるかどうかは目を見ればわかるだろう。ギブ・アンド・テイクの精神で、興味がなさそうならトピックスを変え、話を相手に振るなど対処をし、相手の脳を働かせることでまた聞いてもらえるようになる。
3.同じことを何度も言わない
「自分の主張を通すため、言葉を変えて何度も同じことを繰り返しては相手をうんざりさせてしまう」。ただし、相手に伝えたいことを最後にもう一度念を押す、具体的に行動を促す「ぜひ~してください」は効果的だ。
4.細かいことは気にしない
「話の中で、どうでもいい年号や名前といった細かいことにこだわらない」。大切な数値でない限り、思い出すために会話の流れを止めるより、話を進めるほうが相手もあきない。つまり「なんて言ったかな~」などと、話を止めないほうがいいわけだ
5.知らないことは「知らない」と言う
「特に自分の専門分野については、うっかりした話をしないように注意したい」。たとえば雑誌記事で記録されて多くの人に読まれると仮定したら、適当な話はできないだろう。特に公の場では、間違えや安っぽい話をしないように心がける。
そして自分が話したら、今度は聞く番だ。