女性は話を聴いてもらったということで、男性以上に安心する。また、話を聴くという行為が、相手を尊重していることの表れにもなる。間違っても「なんちゃって女性管理職」の話した内容に対し、「理屈が合いませんよ」などと揚げ足をとってはいけない。
まずは「そうですね。わかりました」としっかり聴いてあげて、「では、この仕事については、こんなふうに進めてみますね。また報告しますから」という感じで、いわばこちらに裁量権を持ってくるようにしてしまえばいいのだ。実力不足を自認している「なんちゃって女性管理職」なら、実動部分については部下に任せてくれるはずだ。
▼特徴
・じつは女性のほうが男性より優れた能力を備えている部分も少なくない。
・下駄を履かされているのは本人も承知。
・話が長くなりがちで、理路整然としていないことも多い。
▼対策
・どんなに話が長くても、理屈が通っていなくても、積極的傾聴でしっかり聴く姿勢を見せる。
・話を聴くことで上司を尊重すれば、実務の主導権を握ることも可能になる。
本田有明
本田コンサルタント事務所代表。日本能率協会を経て人事教育コンサルタントとして独立。経営教育、能力開発の分野でコンサルティング、講演、執筆活動に従事。著書に『上司になってはいけない人たち』(PHP研究所)など。
本田コンサルタント事務所代表。日本能率協会を経て人事教育コンサルタントとして独立。経営教育、能力開発の分野でコンサルティング、講演、執筆活動に従事。著書に『上司になってはいけない人たち』(PHP研究所)など。
(小澤啓司=構成 永井浩=撮影)