外資系企業からやってきたコンサルタント系上司や合併先の上司、政府の「女性の活躍推進策」で下駄を履かされた女性上司……。もう何がきても怖くない、部下の心得と対策を伝授しよう。

【進駐軍系上司】沈黙は反抗の印。まずはランチに誘って会話せよ

起業合併により、かつてのライバル会社からやってきた上司。部下としては、まるで敵に降伏したような気分になるので、これを「進駐軍系上司」と呼ぼう。

当然、職場の現状が変わるだろうということは誰もが予測できる。問題は、そのことに対し部下が、過剰に反応してしまうことによって生じる。自分たちがこれまでやってきたことが、全否定されかねないと身構えてしまうわけだ。

あげく、何人かで集まっては「前はよかったね」などと懐かしむ。これでは雰囲気が悪くなるばかり。上司と部下の関係性も好転するわけがない。

なにも宇宙人が来たわけではないのだ。部下の心得としては、「新しい人が入ってきたときには、なにか新しいことが始まる」「これまで知らなかったような面白い話が聞ける」と期待感を持って考えたほうがいい。

聞く姿勢や学ぶ姿勢は相手にも伝わるもの。話を聞く気があるということが上司に伝われば、上司も羽織を脱いで「僕は言われているほど怖い上司じゃないから、よろしく」といった形で、歩み寄ってくれる。なにも揉み手でヨイショをしなくても、「かわいいやつらだな」と思ってもらえるのだ。そこからは相乗効果で打ち解けることができるだろう。

逆に、こちらが沈黙していては、反抗的な態度にしか映らない。また、「これまではこうやっていたんですけど」という言い方をするのもNG。「けど」が入ると、相手にはその部分しか耳に入らず、反抗意識むき出しの言葉と受け止められかねない。