ニュータイプ登場!
そんな中、最近都市部で見かけることが少しずつ増えてきたのは、第4のタイプとも言える「飲めるダイニング型」です。そば屋と酒は昔から相性の良いものですが、多くの場合、20時くらいには閉店してしまうことが多く、現代のビジネスパーソンにとっては決して使い勝手は良くありません。またつまみにしても、昔ながらのそば屋の定番メニューである板わさ(切ったかまぼこ)や焼き海苔、だし巻き玉子だけでは満足できないでしょう。
それに対して「飲めるダイニング型」では、魅力的な料理や酒のメニューを取りそろえ、遅い時間まで営業することで、人気を獲得しているのです。先に挙げた3タイプは昼も相当な収益源(立ち食いそばに至っては、朝の比率も非常に大きい)ですが、第4のタイプでは場合によってはランチ営業をしていない店すら存在します。その分、夜にお酒を楽しんでもらうことで、高い単価となっているのです。
ちなみに、そば人気が少しずつ高まっている理由として「相対的な健康感」は外せません。特に夜の時間帯においては炭水化物がダイエットに対して「悪」とされるようになり、外食においても米やラーメン、うどん、パスタなどを避ける傾向が急速に強まっています。
そばも炭水化物を含む食品ではありますが、その含有率やカロリーは相対的には少ないとされます。また血糖値の上昇スピードを表すGI値も米やうどんなどよりも低く、さらにはミネラルなどを豊富に含むため、「主食」として見比べたときに、高い評価を得ているのです。また慣習として、そば屋ではつまみもそばも比較的量が少ないことが多いので、食べ過ぎの心配が少ないという点も健康イメージに繋がっているのでしょう。