健診直前の「血圧・血糖値対策」
健診前になると、巷の情報に振り回される人が続出します。
「悪玉コレステロール対策にはコレ」
「血糖値対策にはアレ」
「高血圧対策にはソレ」
など。結局、何をどう食べればいいのか分からなくなっている人も多いことでしょう。
困った時には、まず「一汁三菜の和食」と考えてみてください。一汁三菜。ご存知の方も多いでしょうが、ご飯を主食にすえ、汁物と主菜1品、副菜2品のそろった食事のことです。
「一汁三菜の和食」が健康に役立つことは、日本人の寿命の変化を見れば、一目瞭然です(図1)。日本人の平均寿命は戦後、ほぼ一貫して延び続けており、現在は女性が86.83歳(世界1位)、男性80.50歳(世界3位)です(2015年、厚生労働省調査)。
日本人が世界一の長寿に至ったのは1980年前後です。
この時の日本人の食生活は“日本型食生活”と呼ばれ、日本の伝統的な「一汁三菜」の食事に、戦後に入ってきた、肉類や牛乳・乳製品などが加わった食事です。この食事内容が日本人の長寿に大きく貢献したことが広く知られるようになり、海外では「和食は長寿食」として注目されています。