健康診断で引っかからないための直前対策
私は買い物カゴ・ウォッチャー。カゴの中身を覗けば、その人の食生活や健康状態がおおよそ推測でき、食生活の改善ポイントが見えてきます。
とある日の夜8時。スーパーは、仕事帰りの男性で賑わっていました。30-40代の恰幅のいい男性のカゴの中をちらりと見やれば……。
・厚焼き卵
・ポテトサラダなどのお惣菜
・ビール
・そして赤ワインとお茶のペットボトル
などが入っています。
お茶は「血糖値が気になる人」向けのトクホ(特定保健用食品)のマーク入り。なるほど、食べたいけれど、健康にも注意したいというわけですね(共感します)。
さて、4月は健康診断の季節。今年も「メタボ健診」の日がやってきます。
この男性は健診で引っかからないようにと、血糖値対策のトクホのお茶を選んだのでしょうか。もしかしたら、本当は揚げ物を食べたいのを我慢して厚焼き卵を選び、野菜も食べなきゃと思ってのポテトサラダかもしれませんが、ビールの誘惑には勝てなかった……といった葛藤の結末とも読み取れます。
考えぬいた選択。けれども、実際には、血糖値だけの対策を講じても、血糖値はなかなか下がりにくいものです。栄養士としては、これを期に1日の食生活全体を見直すことをおすすめしたいです。その具体的な方法をお伝えする前に、ここで簡単にメタボ検診直前「特別講習」をやりましょう。