「自分の名刺になる本を書こうと思いました」

松本麗華(まつもと・りか)
1983年生まれ。オウム真理教の教祖・麻原彰晃と松本知子の三女として生まれる。95年に父が逮捕された後は、唯一の「正大師」としてさまざまな問題に巻き込まれていく。その後、教団から離れ、文教大学に入学、心理学を学ぶ。現在も、心理カウンセラーの勉強を続けている。

カバーは顔写真。内容は自分史。彼女が話すように、自身の半生を綴った本はしばしば名刺にたとえられる。しかし本書に紙片一枚のような軽さはない。それは著者がかつてアーチャリーと呼ばれた、麻原彰晃の三女・松本麗華であるからだ。

(永井 浩=撮影)
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