初対面での名刺交換
▼三流は……
「こういう者」ってどんな者?
名刺交換は営業の現場で自分を知ってもらうための重要なセレモニーである。それがわかっていながら、ごそごそと鞄のなかから名刺入れを取り出して、「こういう者」ですとぽつり一言いって名刺を渡す人が少なくない。確かに、顧客は名刺を見れば、会社名も営業マンの名前もわかる。しかし、それでは「読めばわかるでしょ」というようなもので、その後の商談は弾まなくなってしまうだろう。
▼一流は……
きっちり名乗って両手で差し出す
自己紹介で自分の名前をいわない人はいないはず。名刺交換は自己紹介の場であるのだから、きちんと名乗る。それと何か人に手渡すときには、片手ではなくて両手で渡すのが原則と覚えておこう。そのほうが丁寧な印象を与えられる。同時に名刺を交換し合う場合には仕方がないが……。また、名刺交換の際にきちんと相手の目を見ること。目をそらしていると、何か一物を持っているのではと勘繰られかねない。
(後藤範行=イラストレーション)