愛とは何か、結婚とは、別れとは、女とは……。古典・小説の登場人物や偉人が発した愛と女にまつわる名ゼリフを小説家の須藤靖貴さんが厳選。心に残る金言を解説付きでお届けする。

別れ編

失恋、離婚など、恋愛には別れがつきものだ。悲しい「別れ」というものをどう捉えるか、偉人たちの言葉に耳を傾けよう。

 

この世で
一番重い物体は、
もう愛していない
女の体である。
ヴォーヴナルグ●思想家

女性からは反感を買いそうだが、わずか31歳にして亡くなったモラリストの格言である。一度でも別れを切り出したことのある男性なら、共感するのではないだろうか。

相思相愛に
ハッピーエンドはない。
アーネスト・ヘミングウェイ●作家

才能に恵まれ、アメリカ中から愛されながら、最期はショットガンで自殺したヘミングウェイ。3度の離婚と4度の結婚を経験した彼の人生を凝縮したような言葉。

よりいっそう愛するより、
恋に対する
治療薬はない。
ソロー●作家

人間と自然の関係をテーマにした作品で知られるソローの格言には、前向きなものが多い。失恋に対しても「心を癒やしたいなら次の恋をせよ」と前進をすすめている。

恋が
終わったときには、
自分の一部が
壊れちゃうのよ。
セレーナ・ゴメス●ハリウッド女優

ジャスティン・ビーバーとの恋愛がたびたび報じられるセレーナ。ヴォーグ誌のインタビューで、「辛い思いをするまではわからないの」と恋に全力投球する姿勢を語った。