アップル、サムスン電子の驚異の経営数値

ユニクロを展開するファーストリテイリングは、世界4位としてインディテックス(スペイン)、H&M(スウェーデン)、ギャップ(米)の背中に迫ってきた。

医療機器や鉄道車両分野では、日立製作所や東芝、富士フイルムHD、川崎重工業などの国内勢は、まだまだ海外企業に引き離されているが、米国のGEやJ&J、メドトロニック、それに欧州勢のシーメンス、フィリップス、アルストムなどに挑むことで、今後の成長を目指していることはいうまでもない。

テレビ局や有料放送各社、それにDVDレンタル店にとっては、新たなるライバルの出現、ということだろう。動画配信世界最大手、ネットフリックス(米)が国内で配信サービスを開始する。

『図解!業界地図 2016年版』では、それぞれの業界におけるプレイヤーや現在のポジションはもちろん、ライバル関係については、海外企業を含めて主要な経営指標も紹介。気になる企業の国内外における存在感がわかるように配慮した。

それにしても、米国のアップル、それに直近では陰りがみえるものの韓国のサムスン電子の経営数値は、飛び抜けている。アップルの場合、売上高こそトヨタ自動車を下回るが、獲得するキャッシュ(営業キャッシュフロー)は、トヨタのほぼ倍である。サムスン電子が計上している研究開発費は、世界最高水準だ。

本書では個々の企業や業界の現状と動向、ライバル関係などをできるだけ一目で理解し、俯瞰できるように図版も多用している。業界や企業の動向について気になることがあったら、ページを追ってみてはどうだろうか。

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